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真田太平記(一) 天魔の夏   

読んだ日:2009年12月3日~12月12日
採点:★★★★★
著者:池波正太郎
購入場所:TSUTAYA垣生店
読了した場所:GEORGE新空港通店

あらすじ
天正10年(1582年)3月,織田・徳川連合軍によって戦国随一の精強さを誇った武田軍団が滅ぼされ,宿将真田昌幸は上・信二州に孤立,試練の時を迎えたところからこの長い物語は始まる.武勇と知謀に長けた昌幸は,天下の帰趨を探るべく手飼いの真田忍びたちを四方に飛ばせ,新しい時代の主・織田信長にいったんは臣従するのだが,その夏,またも驚天動地の事態が待ち受けていた.

感想
力が全てであった戦国の中で,武勇と知謀を駆使して現在まで存在を残した真田家.日本人は,得てして武力のある者よりも,知力のある者の方を贔屓にするものですが,桜沢もその例外ではありません.
池波先生が波乱の真田家を描いているこの真田太平記.かなり前ですが,NHKの大河ドラマの原作にもなったこの作品を,このたび読み始めることにしました.
全12巻.虚実ないまぜて数百人の登場人物が出てくるというこの物語.真田昌幸,信幸(後信之),幸村二代に渡る物語を,じっくり楽しもうと思っています.

真田太平記(一)天魔の夏 (新潮文庫)

池波 正太郎 / 新潮社

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# by leading-r | 2009-12-27 11:54 | 時代書

鬼平犯科帳 三   

読んだ日:2009年11月26日~11月26日
採点:★★★★★
著者:池波正太郎
購入場所:松山市中央図書館よりの貸出本
読了した場所:自室

あらすじ
”鬼平”と悪人たちから恐れられる幕府火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵が,時にはユーモアをまじえ,時には鋭い勘を働かせて,兇悪な盗賊を相手に大奮闘をつづける.その颯爽たる立ち回りが大評判の人気シリーズ第三巻は,六編を収録している.

感想
お疲れの平蔵様.一時お役目を解かれ,心安めに…行くはずが,やはりそこは平蔵様の平穏を世間は許しません.ゆっくり休むつもりが行く先々でとんでもないことに.やっぱり,お疲れ様です.
平蔵様の留守を守る江戸でも,奥方の久栄様に魔の手が.
平蔵様久栄様の夫婦としての馴れ初めも,平蔵様の何とも男らしい素敵な姿も,久栄様の凛とした武家の奥方の姿も垣間見ることの出来るこの巻は,大好きな鬼平シリーズでも大切な一巻になりそうです.
「女は殿方次第でございます(本文より)」
きっぱりと言い放った久栄様の美しさが目に見えるようで,やはり平蔵様の奥方と納得させられるのです.

鬼平犯科帳〈3〉 (文春文庫)

池波 正太郎 / 文藝春秋

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# by leading-r | 2009-12-27 11:28 | 桜沢特別

魍魎の匣   

読んだ日:2009年11月22日~11月26日
採点:★★★★☆
著者:京極夏彦
購入場所:松山市中央図書館よりの貸出本
読了した場所:自室

あらすじ

「加菜子を-死なせはしません」被害者の姉は決然と言った.その言葉が刑事・木場を異形の研究所へと導く.中央線武蔵小金井駅で発生した美少女転落事故と連続バラバラ殺人事件に接点はあるのか?研究所長の美馬坂とは何者か?しかし,深まる謎をよそに加菜子は衆人環視のなか忽然と姿を消した!


「私は,嘘吐きなのです」かつての銀幕の美女・美波絹子こと柚木陽子は謎めいた言葉を口にした.蒸発した加菜子が大財閥・柴田家の遺産相続者だったという事実の他に,彼女は何か隠している….一方,魍魎を封じ込めるという霊能者・御筥様の奇怪な祈祷と文士・久保竣公の嗜癖が新たな惨劇を生んだ!


「あなたは,何でも善くご存知ですのね-」その女は京極堂に向かって,赤い唇だけで笑った.憑き物を落とすべき陰陽師さえ,科学者・美馬坂幸四郎の抱いたあまりに禍々しい夢を前にして,自分の封印した過去に直面させられる.そして訪れる破局….

感想:
※この物語の感想は,内容に触れずしてはかけませんでした.以下,内容にかなり触れておりますので,ご了承の上,ご閲覧下さい.

魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)

京極 夏彦 / 講談社

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感想

# by leading-r | 2009-12-27 11:19 | ミステリー

團十郎の歌舞伎案内   

読んだ日:2009年11月13日~11月15日
採点:★★★★☆
著者:市川團十郎
購入場所:松山市中央図書館よりの貸出本
読了した場所:自室

あらすじ
歌舞伎の誕生から四百年,初代から十一代目までの團十郎の生き様をたどると,日本人ならではの完成が発見できる.荒事の力強さ,女形の甘美さ,物語の繊細さ-ドラマより,栄華より,演劇より,一流の歌舞伎はこんなにおもしろい!江戸歌舞伎最高位の名跡を継ぐ役者が,自らその魅力を紹介.「踊りの舞はどう違うのか」「『勧進帳』の富樫はいつ義経を見破るのか」など,役者にしかわからない体の動き,心の機微もエピソードとともに明らかに.江戸人の遊び心にまみえれば,退屈な人生がもっと豊かになる.

感想
引き続き歌舞伎.
こちらは演者であり,名門中の名門,成田屋の市川團十郎氏の語りがそのまま本になったものです.
いずれ十三代目を継ぐであろうご子息が,なにやら最近ワイドショーを賑やかしておりましたが,まあそれはそれとして.
しかし,ちらとしか,それもテレビでしか見たことはありませんが,たしかに歌舞伎は美しいのです.一つ一つの型が何とも言えず奇麗です.
そして,あらすじにもあるように,役者しかわからない動きも話してくれていますので,「ここでは実はどんなことを思っているのかな」とか,「じゃあ脇役は何を思っているのか」などと,ちょっと穿った,けれど楽しい見方も出来そうです.
やっぱり,一度は見に行きたいですね,生で.

團十郎の歌舞伎案内 (PHP新書 519)

市川 團十郎(十二代目) / PHP研究所

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# by leading-r | 2009-12-27 11:06 | 芸術

歌舞伎お作法   

読んだ日:2009年11月13日~11月13日
採点:★★★☆☆
著者:ぴあ
購入場所:松山市中央図書館よりの貸出本
読了した場所:自室

あらすじ
賢いチケット購入方法や観劇スタイルお大臣vs通,20演目のガイド,役者名鑑….
初心者から歌舞伎通まで楽しめる一冊です.

感想
日本の伝統芸能のひとつ,歌舞伎.
いつか,生で見てみたいと思いつつ,やっぱり敬遠しがちなのですよね.
また,こんな片田舎ではなかなか見る機会というのも少なくて.
わざわざ歌舞伎座まで行くのもまた敬遠で….
しかし,歌舞伎はもともと一般大衆のもの.
何も気を張る必要なんてないのですよね.
チケットの買い方,席の選び方なども教えてくれる,「行ってみようかな」「行こうかな」という気にさせてくれる本でした.
本気で行く気になったら,もう一回読み直してみるべき本だと思いました.

歌舞伎お作法 (ぴあ伝統芸能入門シリーズ)

ぴあ

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# by leading-r | 2009-12-27 10:59 | 芸術